
ONE BRAND(以下、O.B.) 高萩さんが代表を務める、アクセサリーブランドchi^kuでペットアイテムを発売するようになったきっかけは何ですか?
高萩 2005年ごろ、実家で飼っていたフレンチブルドッグに何かアクセサリーをつけたいと思っていろいろ探したのですが、当時はまだ犬用アクセの種類が少なくて、とても高価だったので、「じゃあ、自分で作っちゃおう」と(笑)。それでいろいろ材料やデザインを考えて自作し、実家のフレンチブルや自分の愛犬たち(ボストンテリアのミルクとハニー)に付けていたら、すごく好評だったので、商品化することに決めたのです。
O.B. chi^kuさんでは、ONELOVEの活動に賛同して下さり、これまでchi^ku×ONELOVEのコラボ商品2種類を発表、収益の一部をご寄付いただいています。殺処分問題に関心を持つようになったのはなぜですか?
高萩 実はたまたまONEBRANDのマガジンを読んだのがきっかけなんです。もちろん、それまでも殺処分のことは知っていましたが、こんなに数が多いとは思っていなくて、すごくショックを受けてしまって…。犬に係わるビジネスをしている以上、これは見過ごせない問題だと思ったんです。そして、もっと詳しく問題の実態が知りたくて、動物愛護団体・アークに問い合わせ、シェルターを見学させてもらうことに。そこで見聞きしたお話も、私の想像を超えた内容で、またもや大ショックを受けてしまいました。一番悲しかったのは、自ら保健所に飼い犬や猫を持ち込む飼い主がいるということ。「引っ越しするから」「病気になったけど、治療費が出せないから」という理由だそうですが、ありえないですよね?
身勝手な人間の愚かさに怒りさえ覚えました。
一方、保健所から犬や猫を保護して、新しい飼い主を捜す活動をしている保護団体の皆さんの熱意には、心から感動しました。調べてみると、新しい飼い主が見つかるまで、医療費や食費などで月に約4万円かかるのだとか。chi^kuがこの費用の一部をサポートできたら嬉しいなと思って…。それでONELOVEさんに相談して、コラボ商品の発売に至った、というわけなんです。