ONE BRAND(以下、O.B.) 子どものころから動物がお好きだったんですか?
杉本 犬も猫も、動物は大好き。捨てられたコや不幸なコと出会ってしまうと、どうしても見て見ぬフリができなくて。子どものころは捨て猫を連れて帰っては親に頼んで飼ってもらっていました。寝るときも一緒で、ほとんど姉弟みたいに育ったんです。ただ、そのころは避妊去勢の意識が低い時代で、猫が外に出て妊娠して帰ってくることもありました。そのうち『猫がイタズラして困る』と、ご近所から苦情が出たらしく、ある日家に帰ったら猫たちはボランティア団体に引き取ってもらったと…。私は何も知らなかったので突然の別れは子供心に強烈にショックでした。泣き暮らしましたよ。そのとき早く大人になりたいと初めて思った。早く大人になって、自分の意思で自分の思うように動物と暮らしたいって。それがずっと心の中にあって、今実現しています(笑)
O.B. 被災地の猫を保護したり、猫の保護活動を長いこと個人で行われていますよね。
杉本 個人的な保護活動を始めたのは二十歳くらいのころ。最初のキッカケはドラマの撮影所で出会った子猫でした。目が陥没しているようなひどい状態だったんですけど、看病して元気になったので育ててくれる人を探して。かなり情が移っていたので譲渡の際は号泣するほど悲しかったです。でもここで感情に流されたら今度同じ境遇のコに出会っても保護できないと感じて、決意して託しました。当時はここまで活動を続けるとは思ってもないんですけど、不思議ですね。