ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

声が出なくなるかもしれないと宣告された甲状腺腫の手術を経て、テレビのオーディション番組に挑戦し「home」でメジャー・デビューした歌手の木山裕策さんは、その年の紅白歌合戦にも出演。現在でも会社員として働く一方、週末を中心にライブ活動をしていらっしゃいます。犬を飼うことになった経緯から、4人のお子さんとの暮らしについても伺いました。

ONE BRAND(以下、O.B.) 平日は会社員、週末は歌手として活躍する木山さん。ご家庭では4人のお子さんを持つパパでもいらっしゃるそうですが、最近、また「家族」が増えたそうですね!?

木山 そうなんです(笑)。昨年のクリスマス、我が家に待望の新しい家族・黒柴犬のカント(♂)がやってきました!我が家には高校2年生を筆頭に幼稚園児まで計4人の男児がいるので、ただでさえ賑やかなのですが、カントが来てからさらに賑やかになりましたね(苦笑)。

O.B. カントを飼うきっかけはなんだったのでしょうか?

木山 小学生の三男が「どうしても犬を飼いたい!」と言い出したのがきっかけです。この三男は普段、わがままを言ったりするタイプではないのですが、このときだけは、「どうしても飼いたい!」と粘り強く言い続けたので、こちらが根負けしてしまった感じですね。もっとも、僕自身も動物は大好き。子どものころは住宅事情の関係で犬は飼えませんでしたが、セキセイインコをたくさん飼って繁殖させていたほどなんです。だから、「いつか犬を飼いたい」という秘かな夢が、三男のおかげで叶ったようなものですね。
「飼ってもいいよ」と言ったら、三男はもちろん子どもたちは大喜び。すぐにでも犬を買いに行こうとしたのですが、僕はちょっとブレーキをかけて、犬を飼うにあたっての心構えや役割分担をみんなで考えてから飼うことを提案しました。

O.B. 木山さんがお子さんたちに伝えた「犬を飼うにあたっての心構え」とは、どんなものだったのでしょうか?

木山 まず、「犬を飼うのは楽しいことだけではない」ということを伝えました。雨の日も雪の日も、毎日散歩に連れて行ってあげたり、ごはんや水を忘れずにあげたりしなくてはいけないこと。常に犬が健康で幸せそうに暮らしているように、見守ってあげなくてはいけないこと。それらを責任もってできる人にしか犬を飼う資格はないことを言って聞かせました。
次に伝えたのは「犬は人よりも早く年をとるんだ」ということ。三男や四男(幼稚園児)には少しショックだったかもしれませんが「犬は君たちよりも早く大人になって、たぶん君たちよりも先に一生を終え、天国にいってしまうだろう」ということを理解させました。その短い一生を幸せな一生にしてあげようね、とも話しました。
こういったことを何度も話し合って、それでやっと、カントは我が家に来ることになったんです。

O.B. カントとの出会いはどんな出会いだったのですか?

木山 近所のペットショップで出会いました。妻が子どもの頃、黒柴犬を飼っていたので、今度も飼うなら黒柴犬にしようって決めていたところ、偶然立ち寄ったその店に黒柴犬(=カント)がいたので、なんだか、運命的なものを感じてしまって…。一目ぼれですね。でも、さっき申し上げた通り、しばらくの間、家族で犬を飼うにあたっての話し合いをしていたので、その間、ペットショップの方に無理を言って、カントを他に売らずに「キープ」しておいてもらいました。
もちろん、カントと出会えて本当によかったと思っていますが、少し残念なのは、当時は「犬を飼う=ペットショップで買う」という発想しかできなかったこと。もし今のように、保護犬の存在を知っていれば別の選択ができたかもしれません。

O.B. カントはどんな性格の犬なのでしょう?

木山 すごく、マイペース!人間風に言えば、絶対B型ですね(笑)。柴犬という犬種の特徴かもしれませんが、必要以上に愛嬌をふりまいたり、媚びたりはしません。いつもひょうひょうとわが道を行くタイプですね。
そして子犬のころから、鳴き声がすごくユニークなんです。普通、犬が鼻を鳴らすと「くぅ~ん」と聞こえますが、カントの場合は声が高いためか、鼻歌を歌っているように聞こえる。カント(スペイン語で「歌」の意)という名前は、この鼻歌のような声が由来なんですよ。

O.B. カントが来て、木山家の生活は変わりましたか?

木山 変わりましたね!特に三男の成長には驚かされました。毎朝6時に起きて散歩に行き、学校から帰って夕方の散歩にも喜んででかけています。責任感が強くなったようで、親としてはとても嬉しいですね。
他の子どもたちも庭でカントと遊んでやったり、撫でてやったり、散歩に連れ出したり…。そろそろ反抗期に差し掛かっている次男も、カントにはすごく優しい。カントを通じて、子どもたち同士の絆も強くなったんじゃないかなと思います。一度、カントが庭から脱走して行方不明になったことがあるのですが、その日はみんな食欲もなくすほど落ち込んで、必死で探していた様子が印象的でした。カントは早くも、子どもたちにとって5番目の兄弟、まさに家族の一員になっているようです。
僕自身にもいろいろと変化がありました。一番大きな変化は、日常生活の中で犬に関する情報に敏感になったことでしょうか。歩いていても犬がよく目に付くようになりましたし、犬に関する記事やニュースを意識して読むようになりました。それで以前は知らなかった、保護犬の存在や殺処分の悲しい実態も知るようになったのです。

O.B. カントのように良い飼い主に恵まれて幸せな生活を送る犬がいる一方、いまだに日本では年間5万頭以上もの犬が殺処分されている現実があります。この問題について、木山さんはどう思われますか?

木山 悲しいですね。犬たちが理不尽に命を奪われることも悲しいですし、こんな事態を生んでいる社会自体が、すごく悲しい社会だと思います。
うちの子どもたちにも殺処分の話を聞かせたのですが、「殺処分されるとわかっているのに、なぜ犬を捨てる人がいるの?」と聞かれて、上手く答えられませんでした。改めて考えてみると、犬を捨てたり保健所に持ち込んだりしているのは、全て大人なんです。子どもは絶対にそんなこと、しませんもの。子供のお手本となるべき大人が、子どもに説明できないようなことを平気でやるなんて、本当に情けないですよね。
また、以前の僕のように、殺処分の現実を知らないままでいる人が多いのも問題だと思います。ONE BRANDさんのようなメディアがもっとこの問題をクローズアップして伝えて下さることを期待しています!

O.B. ありがとうございます。がんばります!
今後、殺処分をなくし、人と犬が共生できる幸せな社会をつくるためには、何が必要だと思いますか?木山さんご自身は、どんなアクションをおこしたいとかんがえていらっしゃいますか?

木山 最も必要なのは、正しい「教育」ではないでしょうか?
なぜなら、犬を簡単に捨てたり保健所に持ち込んだりしてしまう大人って、子どものころに、命の大切さをしっかり教わらなかった人たちだと思うからです。動物の命も人の命も、同じようにかけがえのない、たった1つの命だということが理解できないまま大人になってしまっているんですよね。こんな大人を育ててしまわないよう、これからは家庭でも学校でも、もっと意識して命の大切さを子供たちに説いていかなくては。僕も親として責任をもって、うちの子どもたちに命の大切さを伝え、教えていきます!
歌手として直接この問題をテーマに歌うことは難しいですが、イベントやブログ等の公の場で、命の大切さを訴え、保護犬の現状や殺処分ゼロへの取り組みについても紹介していきたいと考えています。
みんなが少しずつ力を出しあえば、時間はかかるかもしれませんが、状況はきっとよくなるはず。人と犬が幸せに共生できる社会を、1日も早く実現できますように!

O.B. 木山さん、ありがとうございました!

木山裕策(きやまゆうさく)

『木山裕策さんオフィシャルウエブサイト』
http://tearbridge.com/kiyama/


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