ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

兄弟デュオとして、「白いブランコ」でデビューし、近年ではCMソング「また君に恋してる」のヒットでも知られるビリーバンバンのお兄さん、菅原 孝さんはこれまで8頭の犬と暮らしてきた歴史をお持ちです。犬たちの生死から様々なことを教えられたという菅原さんは、僕にとってDOGはGOD、「神様の使い」なのかもとまで仰っておられます。被災地の犬をテーマにした新曲『雪が降る前に』についてのエピソードについても伺いました。

ONE BRAND(以下、O.B.) 2013年1月にリリースした新曲「雪が降る前に」は、東日本大震災の被災犬への想いを歌った曲だそうですね。

菅原 そうです。テレビプロデューサーの森下和清さんが、福島原子力発電所事故の避難区域に取り残された犬たちの暮らしぶりをテレビで見て心を痛めて書いた詩に曲をつけたものです。僕自身、犬が大好きで、これまでたくさんの犬たちと暮らしてきましたから、避難地域に取り残された犬たちのことを思うと、本当に悲しい…。彼らの存在を僕たちは決して忘れてはいけない、というメッセージを込めて、歌っています。

O.B. これまでにどんな犬を飼われたのですか?

菅原 結婚して最初に飼ったのは、シェパードのフランツ。子供の頃、大好きだったアメリカのテレビドラマや映画にシェパードがよく出ていて、いつか飼いたいと思っていたんです。実際に飼ってみると体が大きくて、近所の方に怖がられたりして、何かと大変でしたけどね(笑)。
フランツの晩年に、ボストンテリア2頭も飼い始めたのですが、フランツはその犬たちにも優しくて、死ぬ直前まで本当に凛としていました。犬たちからはいつも多くを学びますが、フランツからはかっこいい年の取り方を教えてもらったなあ…って、思っています。
フランツの死後は、ボストンテリア2頭とトイプードル1頭、そしてその子供たちなど、計10頭と暮らしてきました。多頭飼いをしていると、犬たちの間にも絆や連帯感のようなものが見えてきて、とても面白いですね。たとえば、以前、ボストンテリアのボニ―が私の食べていた物をサッと奪って食べちゃったことがあるんです。もちろん私は怒って、ボニ―を部屋の隅に連れて行き「2度とするなよ」と厳しく叱りつけました。すると、リーダー格のボストンテリア・カウボーイが来て、うなり声をあげて僕からボニ―を守ろうとしたんですよね。犬たちには犬たちなりの社会があって、弱いものを必死で守ろうとするんだなあ…って、感心したのを覚えています。
残念ながら犬の一生は本当に短くて、飼っていた10頭のうち、7頭はすでに天国へ。残っている子たちもシニア犬で、いろいろ体にガタがきています。特にシャルルっていうボストンテリアは最近、歯槽膿漏で口臭がひどくて、近づくと僕にも臭いが移っちゃうんだけど、愛しくてたまらないから、ついつい抱っこしちゃう(笑)。

O.B. 愛犬との忘れられないエピソードはありますか?

菅原 どの犬にもそれぞれ忘れられない思い出があって、たくさんのことを教わりました。
特に思い出深いのは、ボストンテリアのカウボーイとダイヤの子供のうち数頭が、生まれた直後に死んでしまった時のこと。当時まだ幼かったうちの子どもたちは、大ショックで大泣き。つらい出来事でしたが、そのおかげで子どもたちは「命は有限だ」という事実を肌で理解することができたんだと思います。イギリスでは、「犬がいない家はhome(=家庭)じゃない」と言われているそうですが、まさに言い得て妙。犬と暮らすことで家族の絆がより強まりますし、家族全員が成長しますよね。特に現代の日本は、人間以外の生き物と心を通わせる機会がとても少ないので、子ども時代に犬を飼うことは、とても大切なこと。お子さんのいる家庭は、ぜひ積極的に犬を飼って、命の大切さや自分より弱い相手との接し方などを、お子さんに教えてあげてほしいですね。

O.B. 菅原さんにとって、犬はどんな存在でしょう?

菅原 もちろん、大切な家族ですね。時には犬ってもしかして「神様の使い」なのかも?って思う時もありますよ、ホントに。だって、犬たちは、まるで神様みたいにいつも僕たちにそっと寄り添ってくれて、僕たちのことを見守ってくれるでしょう?英語でGOD(神様)を逆から読むとDOG(犬)になるのも、偶然ではないんじゃないかな(笑)。犬と一緒にいるとイライラした気持ちがおさまって、優しい気持ちになれたり、癒されることも多いし、犬のふとした行動に、自分を顧みさせられることも…。それと犬と遊んでいるうちに、曲作りのアイディアがぽっと浮かんでくることもよくあるんです。インスピレーションをくれるという意味でも、僕にとってDOGはGODですね(笑)。

O.B. 「雪が降る前に」で歌われている被災動物の問題も深刻ですが、日本ではいまだに約20万頭もの犬や猫が殺処分されているという悲しい実態があります。どうすればこの問題を解決できるとお考えでしょうか?

菅原 戦後、日本は物質的にとても豊かな国に鳴りましたが、それに反比例するかのように、精神的な豊かさをどんどん失ってきつつあるように思います。人間の都合で犬を捨てるとか、保健所に捨てるなんて自分勝手すぎますよね。
でも本来、わたしたち日本人はそんな民族ではないはずなんですよ。この小さな島国で、地震や津波、台風など大自然の脅威に翻弄されて生きてきた民族ですから、日本人は自然への畏怖を強く持っていたし、その自然との調和を極力、崩さないように「わび さび」を大切に生きてきたのです。調和を崩すような自分勝手なことはしなかったし、自分より弱い者を守る意識が強かったはずなんですよね。先の東日本大震災の時にパニックや暴動が起きず、被災者の方々が実に慎み深い行動をしたことが、海外のメディアで盛んに称賛されましたが、あれこそ、まさに日本人本来の精神です。
国が成熟した今、もう一度、日本人が本来の精神を取り戻せば、犬たちの大切な命を翻弄するような自分勝手な行為は、減ってくるはず。ぜひ、幼いころから家庭や学校で、日本人ならではの美しい精神を育む教育をして欲しいと思います。すこし遠回りのようにも見えますが、結局は教育を変えることが、殺処分問題含め、様々な日本の問題を解決する、一番の近道になるのではないでしょうか。

O.B. 最後に今後、愛犬たちとやってみたいことなどあれば、教えて下さい!

菅原 実は、今いる犬たちを看取ったら、しばらく犬のいない生活をしてみようと思っているんです。なぜなら、結婚して以来ずっと犬を飼ってきたので、家族で長期旅行をしたり、夫婦だけの時間を過ごすことがほとんどできていなかったものですから…。子どもたちも大きくなったので、しばらくは犬の心配をせずに、妻と2人で旅に出たり、水入らずの生活をのんびり送るのも悪くないかなと思っています。もちろん、犬は素晴らしい存在だけど、人生設計を犬に振り回さるのでは、本末転倒。自分自身に余裕ができて、また犬とゆっくり向き合いたいと思った時に飼い始めたほうが、結局は犬のためにも飼い主のためにもいいんですよね。こんな風にある程度のケジメをつけながら、上手に犬と豊かな時間を過ごしていきたいと思っています。

O.B. 菅原さん、ありがとうございました!

菅原孝(すがわらたかし)

『ビリーバンバン公式サイト』
http://www.universal-music.co.jp/billy-banban/


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