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ONE LOVE's mesasge  佐瀬栄子

ONE LOVEへのメッセージ

佐瀬栄子

ONE LOVE PROJECT

ペットケアの分野におけるトップランナーとして各種メディアへの出演でも知られるTrimmer & Pet Beauty Artistの佐瀬栄子さんは、後進の育成に関わるだけでなく、現在も『Doggy Earth五反田店』の店長として現場で多くの犬に接しておられます。これまでの経験から愛犬家の皆さんに伝えたいことを、身近に起こったエピソードと共にお話下さいました。

『ONE LOVE』はみんなが持つべき「愛犬家精神」や「愛情」。
1つの愛情が、1つのマナーを生み、1つの共存を生む。


これが『ONE LOVE』の想いです。年間、約10万頭ものイヌが保健所で殺処分されている現代日本。そこで「ONE LOVE」では、プロジェクト第1弾として、「イヌ・ステ・ゼロ」運動をスタートしています。そしてこれからも、単なるペットブームに乗るのではなく、成熟した「イヌとの暮らし」を実現するための情報発信とDonation(寄付活動)を行っていきます。


ONE BRAND(以下、O.B.) 佐瀬さんが犬に関わるお仕事に就かれようと思ったきっかけは?
佐瀬 子どもの頃から犬が大好きで、犬に携わる仕事がしたいと考えていました。高校時代に友人が「犬の訓練士になりたい」と言うので、一緒に警察犬の訓練所へついて行ったんです。そうしたら「住み込みが条件なので女性には無理」と一蹴されてしまって、彼女は泣く泣く諦めて保母さんの道に進みました。その時に、女性でも出来る犬の仕事って他に何があるのだろう?と調べたら、トリマーという道があるというので、『じゃあ、それをやってみよう!』とヤマザキ学園に入学したんです。卒業後、ある百貨店のペットサロンで働き始めたのがトリマーとしての第一歩です。

O.B. その後のご活躍はトリマーの枠に留まりませんね?

佐瀬 私が働いていたデパートには獣医さんも居て、時には動物看護士さん代わりに手伝うことも多かったので、トリミングだけでなく幅広く勉強してみたいなと思ったんです。それでトリマーを続けながらアロマや、マッサージ、救急などの資格を取得したことが、今に繋がっているのだと思います。近年、ワンちゃんの癒しについてのニーズがもの凄く高まっています。犬を家族の一員、パートナーとする飼い主さん達から「犬が喜ぶことをなんでもしてあげたい!」「犬を癒してあげたい!」と言う声が多く聞かれます。

O.B. ペットにエステというと、まだ世の中では「そこまでするの!?」という声も聞かれますが・・・

佐瀬 ある日、ゴールデンレトリバーの老犬の飼い主さんから、こんなご相談を受けました。「白髪交じりになってしまった愛犬を見ると気分が滅入ってしまうし、何だか恥ずかしい気がして散歩も暗くなってから出かけるんです。」 それは犬にとっても飼い主さんにとっても不幸なことですから、レストレーションという若返りのカラーリングをしたんです。その犬の若い頃の写真を見ながら、若かった頃の毛色に近づけるべく自然なグラデーションで染めて差し上げたら飼い主さんが感激して泣いてくださって・・・。その後、飼い主さんの気持ちが明るくなって、昼間でも一緒に散歩を楽しめるようになったと、感謝のお手紙まで頂いて、嬉しくて大切に保存してあります。

O.B. 飼い主さんの気持ちが変わることで、その犬は幸せになれたんですね。

佐瀬 飼い主さんの気持ちは、犬に伝わりますから。ワンちゃんのエステは見た目を変えることが目的じゃないんだということを知って欲しいです。また、犬の生活環境も大きく変わっていますから、ストレスを抱えている犬をマッサージやアロマで癒してあげることは、とても大切なことだと思います。 面白いエピソードがあります。犬と人間が触れ合うと、お互いの脳内に『オキシトシン』という幸せホルモンが分泌されて、それが犬と人間の絆や信頼関係を深めてくれているのです。ステキなお話でしょう!私はワンちゃんの癒しの分野で、犬と飼い主さんの絆を深めること、互いに癒される関係を築くお手伝いが出来ればと思っているのです。

O.B. このインタビューでよく質問させていただくのが、どうして犬を捨てられるのだろう?と伺うのですが、佐瀬さんはどうお考えですか?

佐瀬 飼いきれなくなってしまう人が多いんでしょうね。見た目がわいいからと安易に買ってしまって、いざ飼ってみたら、こんなはずじゃなかったということに・・・。犬はウンチもすればオシッコもするし、病気になることもある。年令だって人間の何倍もの速さでとっていくのです。新しい家族として犬を受け入れる時は、家庭環境はもちろん、その犬種の特性をよく知ることも大切なのです。そして一生を共にする覚悟が必要です。それに飼い始めてからもきちんとしつけをすることで、飼いきれなくなる事態も避けられるのではないかと思います。

O.B. 佐瀬さんの身近なところでも犬が捨てられるという事件が起こったそうですね。

佐瀬 そうなんです。雨の降る夕方、お店の前にあるパーキングメーターに2頭の犬が繋がれていたのです。ひょっとしたら飼い主さんがすぐに戻ってくるのかもと思ってしばらく見守っていたのですが現れなかったので、見るに見かねて保護しました。でもいつまでも店においては置けませんから、周囲の人間に声をかけてみたら、スタッフのご家族が引き取ってもいいと申し出ていただいたので、警察にも連絡をして、万一元の飼い主が現れたらお返しするという誓約書を書いた上でその方に引き取っていただきました。実はその時に、他にも引き取ってもいいよとおっしゃって下さる方が何人かいらっしゃったんですよ。その時私は、自分から保健所に行ったり、保護犬のサイトを見るまでは出来なくても、このようなきっかけさえあれば、不幸な犬たちを迎え入れたいと思っている心優しい方が多くいらっしゃるのだなと感じました。 2頭のワンちゃん達は、今とても幸せに暮らしています。

O.B. 心温まるエピソードですね。引き取るという選択肢がもっと一般的になるように広めていきたいと思います。

佐瀬 例えば高齢者の方には、手のかかる子犬を一から育てるよりも、躾のしやすい成犬を引き取ることをお勧めします。なにより犬と触れ合うことによって、心も体も癒されるし、一緒に散歩に行くことで元気にもなられると思うんです。

O.B. 最後に佐瀬さんからのメッセージをお願いします。

佐瀬 ブームから文化へ、単なる流行ではなく犬との暮らしをきちんと確立させないといけないですよね。ONE LOVEに賛同させていただいたことをきっかけに、私も多くの人達に向けて発信をしていきたいと思います。

佐瀬栄子(させ・えいこ)
PSG公認プロフェッショナル トリマー・範士/JKC公認プロトリマー/JPMA認定・ペットマッサージセラピスト/JMAA認定・ペットメディカルアロマセラピスト/ASPCA認定ペット救急救命士/東京都動物取扱責任者

『ブログ』
http://petbeauty.blog41.fc2.com/