ONE LOVEへのメッセージ



ファッションモデル、タレントとしてメディアで活躍する一方、アスリートの顔も持つスーパーウーマン・長谷川理恵さん。愛犬家の聖典『犬の十戒』を訳した彼女だが、ペットの存在の大きさ に気づいたのは2年前、謝謝クン(トイプードル・オス 2 歳)と出合ってからという。動物と暮らす時間の豊かさ、そして飼う人の責任の重さ......。ペットがくれた大事なものがいろいろある。
人と犬の明るい未来を作るプロジェクト ONE LOVE
日本では年間に53,268頭もの犬が殺処分されているという実態があります。(平成22年度 環境省発表)この現状に対して1頭でも多くの犬たちの命を救うために、動物保護団体への寄付や飼い主さんへの啓発、保護犬文化向上のための支援に取り組んでいます。
1人ひとりの小さな“ONE LOVE”を集めて大きな力にするために、私たちに出来ることから始めませんか。

ONE BRAND(以下、O.B.) ONE LOVEプロジェクトにご賛同いただき感謝します。長谷川さんが2004年に訳した『犬の十戒』は、いまではイヌを飼っている人で知らない人はいないというほどの聖典になりましたね。
長谷川 原詩は英文で、作者不詳なんですが、短い文章のなかで、イヌと人間の関わり方をシンプルに書いています。もともと英語が得意というわけでもないんですが、私もはじめて読んで涙がこぼれてきましたね。だから翻訳は、何かを付け加えるようなことはせず、なるべくシンプルに伝えるように心がけました。
O.B. 小さい頃からの動物好きですか?
長谷川 それがじつは、『犬の十戒』を訳したときにも、自分でペットを飼うことになるとは思っていなかったんです。実家にはミニチュアダックスがいたし、もちろんペットが可愛いのはわかるけれど、愛犬をまるで自分の子どものように可愛がる人の気持ちは、私には「ちょっとわからない」というのが本音でした。
O.B. それが、いまでは......。
長谷川 このコと暮らし始めて、人間にとってペットがいかに存在の大きなパートナーであるかがわかりました。
O.B. 今日、一緒に来てくれた謝謝(シュエイシェイ)クンは?
長谷川 この3月で2歳になります。知人を介してある人から「あなたにソックリよ。飼わない?」と突然に言われて。飼うつもりで見に行ったわけでもないんですが、ちょうど仕事でハワイのブリーダーを取材してイヌの魅力に触れたりしていたときで。......いま思うと、こうなる運命だったのかも(笑)。
O.B. 謝謝クンを見ている長谷川さんはとっても幸せそうですよ。
長谷川 身体は小さいけど、ほんとうに感情が豊かで、何かを表現したり訴えたり、こちらの気持ちもちゃんと理解しているし、癒してくれる。ペットは人間の子どもと変わらない存在だと思います。
O.B. 動物と一緒に暮らしはじめて、ライフスタイルも変わったのではないでしょうか。
長谷川 そうですね。朝は、謝謝の散歩とトイレを済ませてから、自分のトレーニングが始まります。夜、出かけても、ムダな時間を使わずはやめに帰ってくるようになりました。
O.B. お仕事が忙しくて大変なこともあると思いますが。
長谷川 ながいロケのときには友人の家に預かってもらうこともありますが、どこでもほとんど一緒に出かけます。まわりからもいろいろサポートしていただいて、本当にありがたいと思っています。こうして自分ではない誰かの世話をしたり、誰かを愛するというエネルギーを引き出してくれる動物というのは、本当に尊い存在だと思うようになりましたね。スタッフや友人にも同じ犬種を飼いはじめた人がいて、交流も拡がっているんです。
O.B. ペットの恩恵ですね。
長谷川 たしかに人間は動物からいろんなものを貰っていますよね。カタチのあるものじゃありませんけど。
O.B. そうですね。でも悲しいことに、日本でも年間約10万頭という数のイヌが処分されています。
長谷川 なかなかイメージしにくい数ですけど1日約300頭。いったい、どこからこんな数の、誰も保護してくれないイヌが出てくるのか......ということですよね。
O.B. 飼い主が病気で入院してしまったりとか。もちろん、やむを得ない事情もあるでしょうけど。離婚や引っ越しで飼えなくなったと手放す人も多いそうです。
長谷川 繁華街などで深夜営業しているペットショップなんかで、気軽にイヌを買って帰る人を見かけたりすると、やっぱり胸が痛みますよね。ちゃんと責任を持って飼ってくれるならいいんだけど、「おみやげにペットを」というようなすごく安易な気持ちで買ってしまう人も多いんじゃないでしょうか。
O.B. 生きものの命を軽視している気がしますね。
長谷川 小さな命ですけど、飼う以上は、その命に責任を持つという覚悟が必要です。私たち人間には家族がいて友人がいますが、ペットたちは飼い主がいなければ、 生きていくことができないんです。『犬の十戒』にも出てきますけど、彼らは人間が側にいてあげなければ、ひとりぼっちなんです。
O.B. ですが人間は、イヌの孤独にはなかなか思い至りません。
長谷川 そうですね。安易に動物を飼って、安易に捨ててしまうような人は、きっと人からも愛されないし、幸せになれないんじゃないでしょうか。そういう意味では、年間約10万頭という数字はどこか、いまの社会を映し出しているような気もしますよ。
O.B. ところで謝謝という名前、とてもいい名前ですね。由来は?
長谷川 ハワイにホームステイしていた友人がつけてくれたんです。そのお家にやっぱり同じ名前のイヌがいて。そこのお母さんは毎朝、庭の草花に水をあげるときも「ありがとう、ありがとうね」って声をかけるんだけど、樹も花もみんな大きくて生き生きしているんですって。「ありがとう」という言葉が私も大好きだし、この言葉には、そういうエネルギーがありますよね。
O.B. なるほど、このコ・謝謝クンもエネルギーいっぱいですね。
長谷川 いたずらっコなんです。怒られるのをちゃんとわかっていて仕掛けてくるから頭がイイ。怒ってつい「シェイシェイ(ありがとう)、コラ!」なんて。なんだか語彙矛盾だけど(笑)。人間もかぎられた命ですが、イヌの命はもっと短い。だからずっと健康で幸せでいてほしいと思います。
取材・構成/武田了 写真/河合昌英 取材協力/Little Italy Cafe
