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ONE LOVE's mesasge  藤野真紀子

ONE LOVEへのメッセージ

藤野真紀子

ONE LOVE PROJECT

カリスマ料理研究家としてテレビ・雑誌で活躍しながらも、国会議員として食育・動物たちの問題に取り組んでこられた藤野真紀子さんは、2011年の動物愛護管理法の法改正に向けて現在も活動を続けておられます。多くの愛犬に囲まれながらとてもやさしく、時に真剣な眼差しで「命の問題」として犬の殺処分についてお話いただきました。

『ONE LOVE』はみんなが持つべき「愛犬家精神」や「愛情」。
1つの愛情が、1つのマナーを生み、1つの共存を生む。


これが『ONE LOVE』の想いです。年間、約10万頭ものイヌが保健所で殺処分されている現代日本。そこで「ONE LOVE」では、プロジェクト第1弾として、「イヌ・ステ・ゼロ」運動をスタートしています。そしてこれからも、単なるペットブームに乗るのではなく、成熟した「イヌとの暮らし」を実現するための情報発信とDonation(寄付活動)を行っていきます。


ONE BRAND(以下、O.B.) 藤野さんが動物愛護に関わることになったきっかけを教えていただけますか?

藤野 衆議院議員になって視察に行った時に、その現状を初めて知ったのね。保護犬の問題、要するに処分されている犬猫の状態を見て、本当にこれはひどいなと思ったのが最初でした。だからそれまでは、保護犬を引き取って飼うっていうことも、ああやってガスで死んでいくっていうのも知らなかったんです。それで、なんて日本は遅れているんだろう、これはどうにかしないといけないと思って、環境委員会での質問はもう動物愛護1本になりました。これは犬が好きとか嫌いとかいう問題じゃない。私は好きだから感情で動いてしまうんですけど、嫌いな人でも納得ができる「それはもっともだ」という法律を作るべきだと思います。日本は命とどうやって向き合っていくのか、どういう風に子供たちに示していくのかっていうことなんです。例えば、子供の手を引っ張って犬を捨てに来る人もいると聞きます。子供たちがそれを見て何も感じないのか、あるいはすごく悲しいのか。目の前で自分の大事な犬の命が奪われるっていうショックがその子の人格形成にどういう影響を及ぼすのかなって。子供って犬や猫が近所で病気になっていたら、どんな子供でも「救いたい」っていうのが普通なんですよ。そんな気持ちをまっすぐ伸ばして育って欲しいと思うんですよね。それがやっぱり将来の日本のためにもいいと思う。犬猫のためだけじゃない、もちろん私は犬猫が好きだから救いたいけれど、本当に命とどう向き合うかという、人間の本質が問われているんだと思う。

O.B. 藤野さんも実際に引き取られたことがあると伺いましたが。

藤野 私はとにかく現場主義なので、気になったらすぐに現地へ行って見てみるんです。そんな中でボランティアの皆さんとのお付き合いが始まりました。みなさん本当に長年に渡ってご尽力をされていて本当に偉いし、素晴らしいんです。私は本当に何もできないけれど、せめて大好きな犬を引き取ってみようと思ったんです。今はおばあちゃんって呼んでいますけれど、チビちゃんは市営住宅で一人暮らしのおばあさんが飼っていた犬だったんです。でも公営住宅なので、犬は飼っちゃいけない決まりなんですね。ある時、市長の命令で、市営住宅を出るか、ペットを処分するかを選ぶように迫られたんです。ご自身も高齢だし、今から住まいがなくなるのは困るので犬を保健所に持っていくという話を聞いたので、私が受け取りに行って、静岡から車で積んできたんです。だから名前も前に飼っていらしたおばあさんが付けたまんま"チビちゃん"。うちに来た時にはガンはあるし、歯槽膿漏だったものだから凄く口臭も強かったんですけれど、全部治療したら臭いもないし、きれいになって今は食欲もあるし、ものすごく元気です。

O.B. 現在も動物愛護法の改正に向けて藤野さんは活動しておられますが、現行法の何が問題点なんでしょうか?

藤野 行政サイドであろうと一般であろうと業者であろうと、虐待とは何かという定義が曖昧なんです。その定義をある程度具体的にできれば、24時間営業のペットショップのあり方、営業時間に規制を出来るでしょうし、あとネット販売を禁止することにもなります。でも全てのペットショップが悪いわけじゃないから、きちんとした形を作っていきたいし、流通に関しても取り締まらなくちゃいけない。それと処分の仕方。今のやり方は安楽死って言うのは、ちょっと私は解せないんですよ、「ガス死」ですからね。それに愛護センターは本当に「愛護」なのかいうこともありますよね。ただ忘れてはいけないことは、愛護センターで一生懸命努力されている職員の方もいらっしゃるということ。愛護センターをひどいと言って責めるのは働いている方達にはつらいことだと思うので、いけないのは行政サイド、国なんです。国がやっぱりちゃんと法律を作って、指導して、それを周知徹底させないといけないんですよ。あと、動物愛護管理法についてすごく大きな問題点は、法律ができてもそれが全国に周知徹底されないんです。それともう一つは、検挙率が極めて低いということ。罰金100万とか禁固一年とか、罰則ができているにも関わらず、それが全く立件されない。これがものすごく大きなネックで、今度も法改正したとしても今と同じようになってしまったら意味がないですから。

O.B. ルールが新しくなってもそれがまず徹底されて使われないと…。

藤野 そうなの。昨年、動物たちのために3億6千万円、フード代とワクチン代で予算が付いたんです。ところが、国の予算ってお父さんがお母さんに生活費を渡すのと同じで、一括して地方に渡すんですよ。そうすると何の予算がいくらだったのか、何がなんだかわからなくなっちゃうんです。家庭に置き換えると、食費や教育費のつもりだったのに、お母さんがブランド物のバッグを買っちゃうみたいなことがあって、この予算も、47都道府県のうち22くらいしか動物のために使っていないのが現状なんです。

O.B. 国民としては、法律が実際に使われているか、予算がきちんと使われているか、チェックしないといけないんですね。他に私たちが出来ることはなんでしょうか?

藤野 こういう時に皆さんに是非やっていただきたいのは、それぞれ声をあげることなんです。例えば署名の数ってすごく大事なんですよね。これだけ国民の多くが関心を持って署名活動しているってことが国会議員を後押しするんです。それと、犬たちが置かれた現状をどれだけ多くの人に知ってもらえるか、っていうことだと思うのね。知らない人まだまだいるんですよ、「そんな風に死んでるの?」って。だから1人でも多くの人に知ってもらって、命を大切にする認識みたいなものをお話していく輪を広げて欲しいですね。1人よりも2人、2人よりも3人集まると、力が3倍になるだけじゃない、それ以上になると思うの。そういう中で横のネットワークをどんどん作っていきたいので、みんなで近いところからまずできるお声がけをしましょう。2011年の動物愛護管理法の法改正に向けて一緒に声をあげていくことをみんなでやり続けましょう。粘り強い維持こそ力になると思います。