ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

司会者として想いを伝える仕事をする傍ら、イベントの企画運営やアーティストのマネージメントも手がけるプロデューサーとして活躍する柿沢美貴さんは、その一方で殺処分される犬をなくしたいと絵本『かなえの祈り』を出版し、自身で読み聞かせを行うなど精力的に活動していらっしゃいます。愛犬との出会いや別れについてもお話を伺いました。

ONE BRAND(以下、O.B.) 柿沢さんは会社を創立されて20年以上と伺いましたが、これまでの経歴を語る上で西城秀樹さんとのエピソードは不可欠だと伺いました。

柿沢 笑っちゃう話なんですが、西城秀樹さんのお嫁さんになりたくて、所属事務所へ高校生の時に通ったんです。でも、家に帰ってちゃんと勉強しなさい!と事務所の方に説得されてしまって。それでこの先どうしよう・・・と思っていたら、両親が「日大の芸術学部に行くと秀樹に近づけるかもしれないよ」と騙されて(苦笑)。そんな動機で日芸に入りましたが、色々な制作物に携わる事が出来たことは、とっても価値があり、楽しい体験でした。制作物に触れた際の人々の反応を見て、人を喜ばせる事が大好きになりました。その思いが、会社を維持させてくれているのだと思います。

O.B. 現在は4頭の犬を暮らしておられますが、子どもの頃から犬は身近な存在だったのですか?

柿沢 小学校二年生の時に、私があまりにしつこく犬が欲しいと言うので両親が買い与えてくれたのですが、実はその犬をフィラリア症で亡くしているんです。両親も仕事で忙しくしていましたし、一人っ子の私が犬と遊んでいることで安心していたような感じだったので両親を責めるつもりは無いんですけれど、親もちゃんと勉強せずにいたので、何の知識も無くて。具合が悪いので病院へ連れて行ったら、フィラリア症という病気であると知らされて、とてもショックでした。それで私があまりに落ち込んだので、両親はもう二度と犬は飼わないでおこうと話し合ったそうです。

O.B. ご両親も美貴さんの悲しむ姿を見たくないと思われたのでしょうね。ではその次の犬との出会いは?

柿沢 ある日、商店街を歩いていると、犬の絵が飾ってあって、その奥に何頭か子犬がいるお店があったんです。お店のおじさんに、「絵に描かれたキツネ顔の犬の犬種は?」と聞いたら、ハードレーというイギリスで掛け合わされたポメラニアンだと教えてくれました。私は当時20歳を超えていましたし、溜まったお小遣いで買いますと言うと、ここにいるハードレーは自分で飼っている犬だから売れないけれど、そんなに欲しいなら自分が責任を持っていい犬を紹介してあげるからとブリーダーに頼んでくれたんです。 それから待っていた犬が骨折してしまって渡してもらえない等あったので・・・。大学を卒業して、一人暮らしを始めたタイミングで犬がやってきました。

O.B. 一人暮らしのパートナーができたんですね。

柿沢 そうしたら友人が私の犬、ミポちゃんを見てあまりに可愛いから、自分も同じ犬種が欲しいと言い出したんです。私が飼っていたミポちゃんがオスだったので友人はメスを飼って、いずれ上手くいったら・・・なんて話しながら待ちました。子犬が来たよと連絡があったので、友人とお店に行くと、「今回のメスは愚作でね」とおじさんが言ったんですよ。そうしたら友人はもう1匹いたオスを選んだので、メスの子が残っちゃって。その子が私の顔をチラッとみるもんですから・・・、その犬はうちに来てトマトちゃんになりました。それからは2匹との生活が始まったんです。トマトちゃんはある獣医師の誤診のせいで、必要の無い薬を飲み続けてしまって腎臓に副作用が出ちゃったんですよ。最後は本当に苦しみました。私はトマトちゃんに対して申し訳なくて・・・、飼い主として、きちんと勉強しないといけないんだと思い知らされたんです。

O.B. そんな柿沢さんが保健所の犬について興味を持つきっかけは?

柿沢 ある大型ペットショップでポメラニアンの仔犬に出会ったんです。最初40万円という値段がついていたのに、ドンドン安くなっていって、最終的にはサークルに入れられて・・・。私は2頭飼っているし、1頭は病気だしなと思っていたら、「今日でこの犬がこの店にいられるのは最後なんです。」と新人の店員さんが言ったんです。それで「まさか捨てたりしないよね?」と聞いたら彼女の目が急に潤みだして・・・。その時に初めて、売れ残ったらそうなるのかって。そんな話を聞いたら置いて帰って来られなくて、3頭目の犬、あんこちゃんになりました。それをきっかけに、犬が捨てられたらどうなるんだろうって興味を持ち始めたんです。調べれば調べるほど、本当にビックリすることばかりで。それから保健所に取材に行ったり、テレビで凄い活動をしているアークという団体がいると紹介されていたので、実際にカメラマンと一緒に泊り込みでお話を伺いに行ったりしました。

O.B. そういう取材を経て、絵本『かなえの祈り』を出版されたんですね。

柿沢 全ての犬に最期まで飼ってもらえる飼い主さんとの幸せな出会いがありますように、と祈る犬がかなえです。この本を作ったことで色んな繋がりが生まれました。私は声の仕事をしているので、子ども達への読み聞かせも始めました。今では何人か集まってくれるのであれば、どこへでも無料で出かけています。絵本の他にグッズなども作っていて、売上の一部はアークさんを始めとする様々な団体に寄付させていただいているんです。

O.B. かなえちゃんは着ぐるみもいますよね?

柿沢 お金はかかっちゃいましたけれど、着ぐるみがあるお陰で、品川区でのかなえちゃんの認知度はかなり高いんですよ。それがきっかけで犬たちのことを知ってもらえるのであれば、やって良かったなと思います。それもイベントの時に、かなえちゃんを連れてくればと言って下さる品川の商店街の皆さんのお陰ですね。

O.B. かなえちゃんの祈りが全ての犬に通じる日が早く来て欲しいですね。

柿沢 犬や猫には間違いなく相当な感情の動きがあります。それは人間に近いくらいの感情を持っていると多頭飼いをして確信しました。ですから、絶対にいい加減な気持ちで飼わないで欲しいですね。犬も猫も、ほったらかしにすればうつにもなりますし、凶暴にもなります。とにかく、無条件に口の利けないパートナーを愛してください。愛を注ぐ事に自信が無ければ、小さな命を預かるという選択をしないでもらいたいです。

柿沢美貴 (かきざわみき)

『祈り犬かなえ ホームページ』
http://www.inoriinu.net/


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