ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

現在4頭の愛犬と暮らす吉野紗香さん。そのうちの1頭、レディちゃんは吉野さんが道端で拾い、後に引き取り愛犬となりました。普段からマナーやモラルの大切さを強く感じている吉野さんが、人と犬との暮らし方について、ご自身の経験を交えながら力強くお話くださいました。

ONE BRAND(以下、O.B.) 今日も一緒のレディちゃんは吉野さんが拾われたんですよね。

吉野 そうなんです。4年ほど前、夜中に1頭で歩いているわんちゃんを保護したことがあったんです。近くにある交番に届けたら、すぐに飼い主さんが見つかって良かったんですけど。それをきっかけに、迷子になっているわんちゃんを見かけた場合はちゃんと助けて、飼い主さんの元に届けてあげたいなと思うようになったんです。しばらくたってから、レイトショーを見た帰りに、混むはずのないような細い道がすごく渋滞していたことがあったんです。なんだろうと思って覗いてみたら、車が何かをよけて走っていて。そこにいたのがレディだったんです。暗いし、車に轢かれてもおかしくない情況だったので、すぐに保護しなくちゃと、車を降りて捕まえに行ったんです。さすがに人間が走っていれば目立つだろうし、私が盾になるような形で車の前を走ったんですが、この子もすごい勢いで走っていて。ちょっと力尽きたところでようやく捕まえたら混乱状態ではあったんですけど、爪も切ってあるしトリミングも綺麗にしてあるので、これは前に保護した子みたいに迷子なんだろうと思って交番に連れて行ったんです。「すごく綺麗にしてあるし、きっと間違えて出てきちゃっただけだと思うので飼い主さんを探してあげてください。」と伝えて、万が一何かあったときは連絡くださいって連絡先を置いてきたんです。しばらく経ってその交番から電話がきて「飼い主さんを探したけれど見つからなくて、こういうケースは捨て犬なので署のほうでは対処しきれないので、保健所で処分します」とはっきり言われてしまったんです。その時点では家に、パグとペキニーズの2匹がいたので、家族として迎え入れたいなって思って引き取ったんです。

O.B. レディちゃんは首輪もつけていなかったんですか?

吉野 つけてなかったんですよ。そのあと色々調べたり話を聞いたりしていると、自分で保健所に持っていくよりも、誰かが拾ってくれるかもしれないと考えて綺麗な状態にして逃がしたりすることもあるそうなんですね。それって本当に人間のエゴなんですけれど。
レディが最初にうちに来たときはもっとガリガリで筋肉もなくて、推測ですけど、運動らしい運動をしていなかったんじゃないかなとか、私が食事していると食べたそうにクンクン鳴いて近づいてこようとするので、きっと食事の時には誰かが人間の食べ物をあげていたんだろうなとか、以前はどんな生活だったのかなってよく考えます。最近は減りましたけど、寝ているとうなされて吠えたり鳴いたりしているんですよ。すごく人懐っこくて元気いっぱいなんですけど、心に負った傷は深いところにあるんだなと痛感しますね。

O.B. なかなか街中で見かけて、自分が引き取るという選択は難しい気がしますが・・・

吉野 そうですね。でも他人じゃない気がしたというか、縁をすごく感じたんです。うちもペットが飼える環境であったのと、元の居る子たちも性格的に問題がなかったですし、もう私次第だったんです。私がちゃんと稼いで、ちゃんとごはんをあげて、きちんと面倒を見ることができれば飼える環境だったので、そこをクリアにして引き取る決心をしました。

O.B. もともと捨て犬の現状などはご存知だったんですか?

吉野 正直な話、全然知らなかったんです。よくチワワが流行ればみんながチワワを飼って、体が大きくなってしまったからという理由で保健所に持っていく人がいるという話は聞いたことがあったんですけど、保健所で預かってもらえる期間や愛護団体の人たちのこともよく分かっていなかったです。レディがきっかけで色んなことを知ることが出来て、私も勉強できたなと思っています。

O.B. 今は4頭のわんちゃんを飼われているんですよね。

吉野 そうなんです。今はパグとペキニーズとレディと、あと実家で飼っていたチワワです。そのチワワは、小さくてかわいいからといって家族で甘やかしてしまっていたんです。私は今のパグとペキニーズに対してはすごく厳しくしつけました。先住犬の順位はきっちりしっかりつけるし、人間用のごはんは絶対にあげないし、極論で言えば、楽しみは食事と散歩だけ!という位の気持ちで接しています。そのチワワは主に父親が面倒をみていたんですけど、父が他界してしまったので、私のうちに来ることになったんです。最初は、本当に言うこと聞かなくて大変でしたね。でも元いる子たちと同じようにしつけて、「年は一番上だけど、ここの家では一番下だよ」と教えこんでいたら、悪ガキだったチワワがパグに身体をくっつけて歩いたり、お兄ちゃん達の言うことをすごく聞くようになりました。ちょっと努力すれば、ちゃんと良い子に変わることができるんだなと痛感しました。もしレディみたいに捨てられちゃった子でも、その子が牙をむくような子だったら拾われる確率も下がってしまうでしょうし、他の犬や人に会ったときに可愛がってもらえなかったら、その子にとっては命取りになりますよね。そういうしつけは飼い主がしっかりとやっていかなきゃいけないと思います。あと4頭も飼っていることで、道の歩き方とかマナーができていないとかマンションのエレベーターがくさいとか思われないように、常に緊張感をもって暮らしていますね。どうして基本的なマナーを守らない、守ろうとしない人がいるのか不思議ですね。犬を飼っている、飼っていないに関わらず、色んな場面での常識が崩れてきているのかなと思います。

O.B. 吉野さんが、年間に犬の殺処分が10万頭という現状に対して"出来ることから始める"としたら何から始められますか?

吉野 私のブログの中で、里親探しのお手伝いなどしていきたいです。結局、現状を「知らない」ことが問題だと思うんです。私もインターネットで愛護団体の方たちの活動や保健所の現状を見て、初めて知ったんです。でもきっかけが無いと知ることができないですよね。「知る」ことの連鎖反応を広めたいですね。捨てられた子でも、すごくいい子もいるんだという現実をどんどん伝えていきたいです。将来的には、シェルターのような施設を作りたいですね。犬を飼おうと決めたらと、家族で「そこに行こう!」と思えるようなそんな場所を作るという大きな夢があるので、それに向けて今、自分に出来ることを頑張りたいです。

吉野紗香(よしの さやか) 女優

1982年5月14日、東京都出身。'95「幻の月」女優デビュー。その後ドラマ、バラエティ、CM、などで活躍し、チャイドルブームの火付け役となる。現在は、ドラマ、映画、舞台、など幅広く活躍、ニッポン放送「アニコボ」にレギュラー出演中。

『エッセイや最新情報などを掲載しているブログ、「吉野紗香の黄色いお家」』
http://ameblo.jp/sayakayoshino/


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