
ONE BRAND(以下、O.B.) 橋本さんはたくさんの犬を飼われてきたんですよね。
橋本 産まれたときから、ずーっとですね。家には祖母が飼っていた色々な犬がいたので、子供のころから気がつけば側に犬がいました。でも犬って拾っていませんでした?今は野良犬ってほぼいないですけど当時はあっちこっちにいましたもんね。だからお金を出して「買う」ものではないと思っていたんです。「拾う」か「貰う」のどちらかだと思っていました。
O.B. 橋本さんご自身が責任を持って犬を飼われたのは何歳のころだったんですか?
橋本 私が6歳位のときに妹が産まれたんですが、そのとき私が“自立神経失調症”になってしまったんです。それまで自分が一番末っ子で「かわいいかわいい」って言われていたのに、ある時急に妹ができて。妹はすごくかわいいし、お姉ちゃんとしてちょっかいをかけたいのに、「志穂が抱っこする」って言っても「まだ首が座ってないからだめ」、「ミルクあげたい」って言えば「余計なことしないの」って言われるでしょ。そうすると、自分が認められないのと、みんなが赤ちゃんの方にいってしまっているっていうことで自律神経をおかしくしてしまったんです。それで両親が「犬を飼ってあげるから、あなたはその犬を責任もって面倒みなさい」って。庭にあるボケの花にちなんで、ボケっていう名前の雑種の犬を飼ったんです。ボケのおかげで、病気も治ったし、すごく助けられたなって思います。