ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

フォトジャーナリスト、ニュースキャスターとして活躍した後、企業の取締役や理事長、会長職を歴任した野中ともよさんは現在、NPO法人『ガイア・イニシアチブ』の代表理事として東奔西走しておられます。スペシャルメッセージの後編では一貫して「より良い明日をつくるために」仕事をして来られた野中さんが、「命」について、「生きること」についてお話くださいました。

ONE BRAND(以下、O.B.) 現在、野中さんはNPOの形で「ガイア・イニシアチブ」に取り組んでおられますが。

野中 ずーっと何にも野中の中では変わらないんです。ジャーナリストっていうのも、なんで志したかっていうと、権力を持っている人に対して、「あなた大丈夫?正しいことしてる?」、そして権力を持たない人に対して「大丈夫?社会の主人公は私たちよ、わかってる?」ってお伝えをしたいと。伝えること、つまり知ることが力になるっていうことを生業にしたかったんです。何のためかといえば、「より良い明日を創るため」。それで次はテレビ。今度は自分が顔出しをして、より良い世の中をって言い続けて。そして、より良い日本創りのために、永田町・霞が関からスマイリーキラーと言われて、なんであいつは笑顔でキツイことをズバリ言うんだって疎まれながら審議会の委員をやってきて。そのあと企業経営をしたり、シンクタンクや金融機関の理事長をしたり、電気屋さんやったり(笑)。私のナカミは全くかわらない。着物を着ているときも、イブニングドレスを着ているときも、ジーパンを履いているときも、ハダカのナカミは変わりません(笑)。なんでそれをお受けしているかっていうと、まったく変わらないんですよ。そういう経験の中で、profitじゃ出来ないことがあるなって思い知らされたので、NPOに。でも、このNPOを始める前から「シンクガイア」って言っていたから、この度なんで?って言われても、あれ?ずっと昔からやっていましたよって(笑)。

O.B. ガイア・イニシアチブでは、「生きていることへの感謝」が重要だと伝えておられますね。

野中 ガイア・イニシアチブに関しては、地球の状態、地球のダメージの進行が思ったよりも早いんですよ。金融が中心という人たちの考え方じゃ、大半を占める地球人や地球の母なるガイアの神様はお灸を据え始めるだろうって。これは「命」に感謝して真面目に取り組まなきゃいかんなと。どの命も自分がその命になりたくて生まれた命って1つもないですよね。しかも生まれたくっても生まれてこられるのは何千億分の1なんだから。生まれてきたことを感謝しないと。それにすべての命はすべての命のためにと、生まれた途端ミッションがあるんです。より良い命を全うしなきゃいけないんです。そう考えるとプリミティブな宗教の思想感、生命感っていうのは本当に正しいですよね。ミミズを踏んじゃいけないというのは、ミミズさんがいないと土がだめだし、農作物も取れなくなってしまう。つまり教育の問題でもあるわけですよ。

O.B. 教育がやっぱり問題、原因なのでしょうか?

野中 一般的に「教育に問題がある」というと教科書をどうしようとか、学校教育がとか文部科学省がとか、すぐ制度の問題にしちゃうんだけれど、そうではなくて1人ひとりの「気持ち」です。つまり私たちの心が荒廃しているから、1人がその心を治せばいいんです。1人がちゃんと心を治せば、その1人を愛している1人に繋がるんです。世の中が悪いとか、世の中が変わらないのは政治家が悪い、と言う時には自分が入っていなくて評論家・批評家になっちゃっている。だから教育が悪いと考えるのであれば自分が変わること。自分が気がついて変わるのが一番近道。犬、猫の殺処分が問題だと思うんだったら、絶対に自分はそれをしない。そして「しないよね?」っていう輪を広げていけば必ず広がります。ハチマキをして「反対!!」ってやることが運動じゃないんですよ。自分を変えちゃえばいいんです。そして、それを伝える。繋げる。

O.B. 1人でも多くの人に気付いて貰うことがONE LOVEのDonation活動の本質だと私たちも感じています。一方で、このプロジェクトは1年間で実際に犬が何匹救われたのか?と、分かりやすい形を求められると戸惑ってしまうこともあります。

野中 そうですね。戸惑う気持ちの方が正しい感覚だと思いますよ。数字で、例えば53匹救われましたと言う。53という数量化されたものが出てくるとやった気になる。数量化されないとやった気がしない。これが20世紀の困ったマイナス面です。じゃあ愛はどう?って。有名ブランドのプレゼントは、値段が高いから愛が大きいと思っていることと同じことなんですよ。愛は数量であるはずがないでしょ。本質的なものっていうのは、数値化・定量化できないものなんです。そういうタンジブルな考え方は2008年の秋に崩壊したでしょ?もうダメなんですよ。今は地球が変わりつつあって、お金ではない価値が始まるんです。

O.B. それが先ほどおっしゃった「生まれたことに感謝」なんですね。

野中 身近に考えると、例えばペットリハビリなんて凄いでしょ?これって何かっていうとたった1つだけですよ、「愛」。命は愛の刺激を与えてくれるので、生き物と触れ合う、撫でる、そういうやりとりの中で命って輝くんですよね。ペット、犬猫たちは自らの命を通して、人間に気づいてよっていうことを声なき声で訴えかけてくれている気がしますね。それに応えなきゃ、ペットは家族なんだから。

野中ともよ(のなかともよ)

『NPO法人ガイア・イニシアティブ』
http://www.gaiainitiative.org/