ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

アイドルとして一世を風靡し、その後は女優として映画・ドラマに出演する一方、バラエティ番組では『天然』キャラとして活躍する浅田美代子さんは、大の愛犬家として知られています。そんな浅田さんが、犬たちが置かれた現状に心を痛め、新たな家族として犬を迎え入れる際に、保護犬を引き取り共に暮らしていらっしゃいます。引き取るという選択をした経緯や、5歳で浅田さんの家族になったアヴィさんについてお話を伺いました。

ONE BRAND(以下、O.B.) 浅田さんは愛犬家でいらっしゃることは有名ですが、この度保護犬を引き取られたそうですね?

浅田 そうなんです。この桃太郎の弟、柑太郎が2008年に亡くなって、アヴィさんを2009年の5月に引き取ったんですよ。もし次に機会があるんだったら、ペットショップからではなくそういう子を引き取りたいな、と思っていたんです。正直なところ、しつけの面とか精神的な影響を考えると自信は無かったんですけど、でもやってみなきゃわからないと思って、彼女を引き取りました。私は犬たちに助けられて今まで生きてきた部分がもの凄くあったので、捨てられてしまう命に対して・・・ほんのちょっとした力にしかならないんですけど、とにかく始めないと意味がないと思って。

O.B. 私たちも「できることから始めよう」という気持ちでONELOVEを始めたのですが、とにかくやってみることは大切ですよね。

浅田 アヴィさんも最初のうちはやっぱり怯えてて、ちょっと虐待を受けていたこともあったようなので。ご飯をあげるのも野良猫にあげるみたいにそっと差し出して、呼んでも怖がって来ないので、じゃあ「置いておくね」って私がその場を離れると、寄って来て食べてるようなそんな感じだった。それが日々シッポが少しずつ立ってきて、徐々に振り出して、今や帰ってきたらダーッとやって来て「抱っこ、抱っこ」みたいにするようになって。その変わり方が、普通に子犬から飼ってる犬を育てるよりもすごい感動があるんですよ。初めて吠えた声を聞いた時とか、すごい感動しちゃって。これはとってもいいもんだなと思ってます。

O.B. アヴィさんを引き取られて半年間の間で劇的に変わったんですね。

浅田 はい、変わってきましたね。おしっこは完璧になりましたし。たぶんわかってるんだと思う。助けてもらったって。だからとてもいい子なの。そんな気がするんです。保健所に収容されて、〜のところをcatnapさんが引き出されて。以前からサイトは良く見ていて、それでこの子が掲載されたときに、「あ、なくなった子に少し似ているな」と思ったことから、一度会ってみようと思ったんです。以前から本当にボランティアだけでやっている団体さんってすごいなぁと思って、たまにフリマの時に何かを送ったりとか、病気の子のためのチャリティとかあると、ちょっとだけ。そういうちょっとしたことですよ。ただ私は寄付するにもいろいろありますけど、この口の利けない動物たちのために、殺されてしまう動物たちがどうしてもかわいそうだったんです。でも何から始めていいのかわからなかったので、出来ることから始めて、それでまずは1頭でも引き取ることかなと思いました。

O.B. 先ほど犬たちに助けられたとおっしゃったのは、お母様がお亡くなりになった時にも…。

浅田 そうですね。うちの母が亡くなったときにそう感じました。ずっと一緒に住んでたし、すごいショックで、引きこもりになりそうな感じだったんですけど。でも、犬たちといることによって、自分が世話をしないと生きていけない訳ですから、泣きながらもごはんをあげて、その時には言葉があるわけじゃないですか。「ごはん食べる?ごめんね、遅くなっちゃったね」とか。外に出たくないんだけど、1日2回は散歩に連れて行かなきゃいけないから「散歩行く?」っていってるうちに、あぁ、春になってきたんだなぁとか感じられるようになって。犬たちに一番助けられたなっていう風に思いますね。

O.B. 浅田さんのように考える方もいる一方で、捨てられる犬も数多いのが現状です。病気になったから捨てるなんて聞くと驚いてしまいますよね。

浅田 犬を飼っていれば生き物なんだから当然病気になるんだし、なったらお金もかかるんだし、それを覚悟してからちゃんと飼ってくださいって。病気になったから捨てるっていうのは一番かわいそう、ひどい。

O.B. 病気になって犬も辛いだろうに、それで捨てられちゃうんですもんね・・・。私たちは浅田さんのように影響力のある方が、実際に引き取って暮らしておられるというのを聞いて、とても嬉しかったです。

浅田 それもね、すごく悩んでるのは、私みたいな芸能人が保護犬を引き取ったんですって言って出ることが良いことかどうかってちょっと悩んだの。"あ、なんだ。保健所に捨てても、結局こうやって幸せになるんだ。"って捨てる側が安心したら嫌じゃないですか。その辺りがすごく微妙で難しいなと。でも、アヴィさんがうち来たのも何かの運命でしょうから、"私、幸せになりました"でやってもらおうかなと思う。だから私は、根本的には、ペットショップ、ブリーダーの関係をちゃんとした方向に持っていかないとダメだなと思うんです。あと保健所での処分の方法も変えて欲しいなと思います。連れ込んだ人が看取れよ!って思うんです。やり方としていいかどうか分からないんですけど、保健所でお金を払って自分で安楽死の注射を打たせるべきだと。自分が殺すんだってことを分かってもらわないと。"どうせ誰かにもらわれる"と思い込んで、自分が嫌な思いをせずに捨てる人がいると聞くので。だから本当にそこまでしないと平気で捨てる人がいつまで経っても減らないと思うんです。

O.B. 本当にこの話を考えていくと、犬の問題じゃなくて、結局どういう人間なのか問われているんだと思いますね。

浅田 犬だって家族の一員なんだから、やっぱり最後まで面倒みて欲しいですね。その覚悟が無いならば、飼うのはやめてくれって感じですね。犬もこの子みたいに18年生きるんだし、20年生きる場合もあるわけですから。私が今悩んでいるのは、今の年齢で新しい子犬が来て20年生きた時に、自分が生きてられるかどうかっていうのが微妙なラインだったりするんですよ。年取った子を残すほどかわいそうなことはないと思うんで、そしたら誰か近くに「もし私に何かあったらこの子を必ず引き取ってね」っていう人がいない限りは無理だと思うのね。だからそこまで考えないと、生きているんだということをきちんと認識していただきたい。

O.B. そういう意味では子犬からだと20年になっちゃいますけど、アヴィさんのように成犬から飼うと、人生を共に歩むのにちょうど良い場合もありますよね。
今日はどうもありがとうございました。引き続き、ONE LOVEの活動にもご協力ください。

浅田美代子(あさだみよこ)