ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

芸能人ながらも、飾らぬ自然体で多くのヒトを惹きつけている辺見えみりさん。現在、やはり自然体で生きる愛犬と、10年にわたる素敵な関係を築いていらっしゃる模様。いったいどんな愛犬生活? そして、捨て犬問題にはどのような思いが?返ってきたストレートで深を、どうぞご堪能あれ!

「人間は自分より弱い立場の存在を守るべき」が、基本的なモラルです!

ONE BRAND(以下、O.B.) 愛犬はミニチュアダックスフントのアルテミスちゃん(10歳メス)。彼女を飼うきっかけから教えてください。

辺見 10年ほど前にカメラマンの方が撮影現場に愛犬のミニチュアダックスフントを連れてきたことがあるんですよ。それが、とてもしっとりした雰囲気をもった犬で、ずっと大人しく飼い主を見守るような態勢でいた。その姿に魅せられて、私も同じ犬種の子が飼いたくなっちゃったんです。

O.B. その後すぐにアルテミスちゃんを飼われたんですね。

辺見 いえ、そうじゃないんです。実際に飼いはじめたのは、その数ヵ月も後のことなんです。……じつは私、以前にヨークシャーテリアを飼っていたことがあるんですが、わずか5歳で亡くしてしまっているんですね。それで、かなり気持ちが慎重になっていた。いくら飼いたいという思いが強いからといって、私のように仕事で家を留守がちにする人間が本当に犬を飼ってもいいんだろうかって真剣に悩んだりして。

O.B. そうだったんですか。しかし、そうした深い悩み、どうやって解決されたんでしょう?

辺見 ミニチュアダックスフントの専門店に何度も通って相談しているうちに、ロングヘアの子ならしつけをすれば留守番ができるようになるということがわかってきたんです。それと同時に、私自身も「本当に飼うのなら、ちゃんと家でしつけするために最初の1年間は海外に行く仕事はお断りしよう」という覚悟ができるようになっていた。そこでやっと飼う決心がついたというわけです。

O.B. 多くのミニチュアダックスフントの中からアルテミスちゃんを選んだ理由は?

辺見 アルは、はじめて会ったときからすごく気品があったんですよ。女の子なんだけど凛としてて、とても男っぷりがよかった(笑)。それで迷わず選んだという感じですね。

O.B. その男っぷりのいい愛犬との暮らしが約10年になりますが、どういう関係でこられたんでしょう?

辺見 対等に付き合えて、ともに成長できる女友だちのような関係かな。いまはアルもおばあちゃんになって、多少甘えたりしてくることもありますが、最初からその関係性は基本的に変わっていません。たとえば私があることで泣いていたとしても、アルは離れたところでじっとその様子を見守っているんですよ。「同じ女子として気持ちはわかる。でも、あんた、もっとがんばりなさい」というような顔をして(笑)。で、泣きやんだら、やっとそばにきて慰めてくれる。もう、そんな絶妙な対応の仕方にいつもぐっとさせられちゃってますね。

年老いた犬は一匹の赤ちゃんなんですよ。

O.B. ところで、いま日本では日々多くの犬が捨てられつづけており、年間8万頭近くが殺処分されているという現実がありますが、辺見さんはこれについてどのような思いを抱かれていますか?

辺見 そもそも犬を捨てる行為って、ほとんど大人がやっているわけじゃないですか。そう考えると、なんで日本にはそういう大人たちがたくさんできてしまったんだろうという思いが強くわき起こってしまいます。逆からいえば、本来はその人たちが子どものときに「人間は自分より弱い立場の存在を守るべき」という基本的なモラルを教え込むべきだったのに、どうしてそれができなかったんだろうって不思議に思ってしまうんです。……とにかく、かわいそうな犬たちがいるということに留まらず、そうした根本的な問題が解決されていないというところが、とても悲しいですよね。
O.B. シニアドッグのオーナーである辺見さんには理解できないことでしょうけど、年老いた犬を、面倒見切れないといって捨てる人たちも多いようです。

辺見 これも当たり前のことなんですが、人も犬も年老いたときこそより手厚いケアが必要になってくる。その逆をいくというのは、ちょっと信じられません。もし、一人でケアするのが大変ということであれば、周りにいるいろんな人たちに相談したり、協力してもらえるようにすべきだと思います。ちなみに、10歳になるアルの場合は、まだまだ元気ですけれど、それでも行きつけの獣医さんや実家の母、ワンちゃんつながりの友だちにいろいろとサポートしてもらっていますよ。

O.B. いまは犬を飼う方が多くて、お互いに協力し合える関係をつくりやすい時代になっていますからね。

辺見 そう、一人で悩まず、ぜひ発想を変えて行動するようにしてみてもらいたいです。もし犬が老いたと感じたら、ある意味、いろんな人からかわいがられるべき赤ちゃんが一匹できたと考えてもいいんじゃないでしょうか。

 

辺見えみり(へんみえみり)

1976年東京都生まれ。'93年に芸能界デビュー。美貌とユニークな個性を武器に女優、タレントとしての活躍の場を広げる一方、高いファッションセンスを活かして洋服プロデュースなども数多く手掛けている。

オフィシャルブログ『えみり製作所』
http://ameblo.jp/emiri/