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ONE LOVE Info

2017.09.11(月) 12:43:00

【環境省コラム】知りたい!動物愛護への取り組み Vol.8
神奈川県 普及啓発動画「それが大事~ペットのいのちバージョン~」の制作

ONE BRANDマガジンで人気連載コーナーだった「環境省コラム」がONE LOVE WEBでもスタートしました。動物の命を大切にし、やさしさあふれる人と動物が共生する社会の実現を目標とした「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」の中で、全国の自治体が取り組んでいる事例の数々を、ひとつずつお伝えしていきます。

 

8回目の今回は、犬・猫ともに殺処分ゼロを達成した神奈川県が制作したオリジナル動画と、新たな挑戦についてご紹介します。

 

■「処分のための施設」から「生かすための施設」へ

全国で犬や猫の殺処分ゼロを目指す動きが進む中、神奈川県では、動物保護センターに保護された犬の殺処分ゼロを平成25年度に、猫の殺処分ゼロは平成26年度に達成、その後も、犬猫ともに殺処分ゼロを継続しています。これを機に県では、従来の動物保護センターの建て替えを計画、現在、建て替え資金のための寄附を広く募っています。

 

建て替えにあたって県が目指しているのは「動物を処分するための施設」から「動物を生かすための施設」への転換です。県の担当者は「これまでの施設は築40年を超えて老朽化が進んでいる上、多数の犬を殺処分するために作られた施設であるため、暗い地下室で複数の犬を一緒に管理しなければならないなど、飼育環境にも問題があります。また、外部の方が利用することを前提としていないため、ボランティアの皆さん用の更衣室や訪問者が過ごす部屋もありません。新たな施設では、皆さんが気軽に動物と触れ合ったり、動物愛護の精神を学んだりするのにふさわしい場を提供したいと考えています」と話しています。

 

 

■「みんなの力で動物のいのちを守ろう!」というメッセージを動画に

そこで県では、県が取り組んでいる動物愛護活動や動物保護センターの建て替えに興味・関心をもってもらうことを目的に、平成27年、オリジナルの動物愛護活動普及啓発動画「それが大事~ペットのいのちバージョン~」を作成しました。動画には神奈川県の黒岩祐治知事や殺処分ゼロの維持に協力していただいているボランティアの皆さん、そして女優の杉本彩さんや歌手の河村隆一さん、タレントのデヴィ夫人をはじめ、この取り組みに共感する芸能人・著名人も多く出演。総勢約160名が大事MANブラザーズバンドのヒット曲「それが大事」のメロディにオリジナルの歌詞をつけたオリジナルソングを熱唱、動物愛護の大切さを訴え、「みんなの力で動物のいのちを守ろう」と呼びかけています。

 

県の担当者によると「この曲を選んだのは、有名で誰もが知っている曲なので、親しみをもって多くの人に歌ったり聴いたりしていただけると思ったからです。作詞・作曲者であり、大事MANブラザーズの立川俊之さんは、事情を話すと二つ返事で曲の使用を快諾してくれました」とのこと。その他の芸能人・著名人についても、すべて県職員がメディア等で愛犬家・愛猫家であることを公言している方をピックアップし、手分けして出演を交渉したところ、誰もが趣旨に賛同し、こころよくボランティアでの出演を引き受けてくれたそうです。

 

■みんなで一緒につくる「動物愛護の殿堂」を目指して

こうして完成した動画は、神奈川県ではYouTubeや県のホームページで公開しているほか、動物愛護関係のイベントなどで放映しています。反響は予想以上に大きく、特にYouTubeでは、平成27年11月の公開から平成29年8月末までに再生回数が9万8400回を超える人気を獲得しています。県の担当者は「これからも一人でも多くの方々に見ていただき、ペットの問題について理解していただくとともに、今後の動物愛護のイベント等にも活用していきたい。また、計画が進んでいる県の動物保護センターの建て替えについても、多くの人に関心を持ってもらいたい」と話しています。

 

 

新しいセンターは、動物の収容室を原則個室にして飼育環境を改善するとともに、災害時の動物救護拠点としても活用する予定で、平成31年の完成を目指しています。完成までにかかる費用は約18億円。県ではこのうちセンターの中心的な施設である本館の建設費について、広く寄附を募っています。寄附を募ることの意義について、県の担当者は「新しいセンターを動物愛護の拠点とし、多くの方々と思いを共有し、力を合わせて作り上げていくことができること、また、これまで本県が進めてきた動物愛護に関する施策を全国に発信し、動物愛護の輪が広がっていくことを期待しています。その上で動物愛護の殿堂として皆様と一緒に作り上げていきたいという気持ちから、今回、寄附を募ることとしました」と説明、寄附を呼びかけています。一人ひとりの善意が、新しい動物愛護の場づくりに生かされれば、本当にすばらしいですね。

 

寄附は神奈川県内外からを問わず受け付けており、「ふるさと納税制度」を利用した寄附を行うこともできます。詳しくは下記サイトをご覧ください。

 

☆神奈川県動物保護センター建設基金について

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f532971/

 


◯ 環境省 <<人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト>>