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ONE LOVE Info

2017.06.26(月) 14:00:58

【環境省コラム】知りたい!動物愛護への取り組み Vol.3
北海道「広域譲渡の推進」

ONE BRANDマガジンで人気連載コーナーだった「環境省コラム」がONE LOVE WEBでもスタートしました。動物の命を大切にし、やさしさあふれる人と動物が共生する社会の実現を目標とした「人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト」の中で、全国の自治体が取り組んでいる事例の数々を、ひとつずつお伝えしていきます。

 

第3回目は、自治体の垣根を超えて保護犬や保護猫の譲渡数を増やそうという北海道による試み「広域譲渡の推進」についてご紹介します。

 

人口が少ない地域の保護犬・保護猫を都市部での譲渡会に

国内の多くの地域と同様に、北海道でも人口が札幌市などの一部の都市に集中しており、その他の市や町では人口が減少傾向にあります。もちろん、人口の多寡にかかわらず、北海道では各保健所に保護された犬や猫の譲渡を促進するための取り組み(譲渡会開催やホームページや広報紙等での情報発信)を進めていますが、人口の少ない地域の保健所では譲渡対象の犬や猫が人目に触れる機会が限定的になってしまうことが、課題となっていました。

そこで北海道環境生活部では、道内で活動する動物愛護団体の協力を得て、道内各地の保健所から譲渡対象の犬や猫を札幌市内に集めて譲渡会を開催する「広域譲渡の推進」事業を平成28年度から実施、平成29年1月に初めての広域譲渡会を札幌市内で開催しました。各保健所の管轄内で限定的に行われていた譲渡推進活動を、保健所の管轄や自治体間の垣根を超えて広域的に実施するのは、北海道では初めての試みです。

 

14頭の犬や猫が札幌に集合!

初回の広域譲渡会には、根室市や留萌市など複数の自治体から犬4頭、猫10頭の計14頭が札幌市内の会場に移送され、譲渡を希望する方々と対面しました。札幌市から車で数時間を要する移送でしたが、保護犬や保護猫の扱いに慣れた動物愛護団体の皆さんが移送を担当してくれたこともあり、特に問題は生じませんでした。対象となる犬や猫については、道庁から指定せず、各保健所の判断にゆだねましたが、結果として譲渡が難しい高齢の犬や猫が複数集まったそうです。

当日は、譲渡会だけでなく、北海道獣医師会の協力を得て、道内の大学に通う学生ボランティアによる「動物紙芝居」や「フレンドリードッグテスト」(愛犬のしつけ確認テスト)などのイベントを開催したこともあり、1日で500人を超える来場者がありました。そして、結果として犬1頭、猫3頭の計4頭が一般の個人に、残る10頭は道内の動物愛護団体のもとに譲渡されました。また、会場を訪れた人たちの反応も上々で、「他の地域の保護犬や保護猫に出会える貴重な機会なので、ぜひ続けてほしい」という主旨の感想が聞かれました。

 

官民や自治体同士の協力で、譲渡のチャンスを1つでも多く

北海道環境生活部の担当者は、この取り組みについて「自治体と自治体、官と民、行政とボランティアなど、さまざまな立場の人や組織が、垣根を超えて協力できたからこそ、実現することができた。手探りでの開催ではあったが、結果として14頭すべてを譲渡できたことに一定の手ごたえを感じている」と話しています。

 

北海道では、平成29年度も広域譲渡の推進事業を決めていて、次回は平成29年9月2日(土曜日)に札幌市内で広域譲渡会を開催する予定で、「譲渡先を決めることも大事だが、この事業を通じて官民や自治体同士の協力体制を強化していくことにも大きな意味がある。今後も保護犬や保護猫が人目に触れる機会を増やし、譲渡のチャンスを増やせるよう、力を合わせて取り組んでいきたい。また協力団体や来場者の声にしっかり耳を傾け、改善すべきところは改善し、より意義のある事業へと成長させていきたい」としています。

 

 

<問い合わせ先>

北海道環境生活部環境局

生物多様性保全課動物管理グループ

☎011(204)5205

 

◯ 環境省 <<人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト>>